映画ファン待望の続編話題作「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」(ジェームズ・キャメロン監督)を鑑賞した。コロナ禍でここ数年間、足が遠のいたが、今作品はぜひとも3D大画面でと期待を募らせ雨の中劇場に向かった。最新技術イマーシブ(没入型)サウンド音響システムにD・BOXという座席が特設され、映像シーンとシンクロし前後上下左右に振動する臨場感抜群の全身体感シアターだ。
上映時間は、前作オリジナルより30分長い3時間12分。軽いローラーコースター気分かな、と思いきや突然動く座席に体が過剰に反応し、前列の家族連れも驚きの悲鳴や緊張緩和で漏れる笑い声に共鳴して、冒頭は気が散って映画に集中できなかった。徐々に振動にも慣れて、座り心地が良くなると、青い肌の類似する登場人物たちも判別でき、アバター仮想空間疑似体験に潜り込んだ。
パンドラ惑星の森で平和に暮らすジェイク一家だが、拝金主義のためなら自然破壊もお構いなしの貪欲な人間たちに追いやられ、舞台は海へと移る。後半、家族、部族、社会を守るために死闘を繰り広げるアクションシーンは圧巻。水飛沫、海面の陽射しの反射、知的なクジラに似る巨大な生き物トゥルクンの振る舞いや表情の繊細な変化もリアルに表現され、いつの間にか違和感なく心情移入される。俳優たちは、1カ月間ハワイでフリーダイビングや海中での呼吸法の特訓を受けたという。
通常商業映画は1秒24フレームで撮影、上映される。しかし今作品は2倍の48フレームを採用。それゆえ詳細で明るく鮮明な映像を造り出した。自然保護をうたい、家族愛が加わったテーマだが、前作から13年待ったかいがあった。制作費は4億6千万ドル(607億2千万円/$1=132円で計算)と推定。鑑賞券21ドル25セントのやや高めだったが、ムービーマジックを改めて顕示してくれたハリウッド映画ならではのスケール感を満喫できた。
劇場を出た時は、雨もやみ外は真っ暗だったが、目の疲れもなく、体もマッサージされたようでスッキリ。ちなみに全5作の制作計画で、「アバター3」は2024年12月に公開予定だ。(長土居政史)
