今回は農林水産省の支援を受け、風評被害にあった日本食の信頼回復を図り、被災地の復興支援の後押しをすることが目的のひとつに掲げられた。東北3県をはじめ日本各地から食品メーカーや酒造が参加し、自社商品を紹介するとともに、日本食はヘルシーで安心、さらに高品質であることをアピールした。
ステージでは利き酒コンテストや、秋田名物のなまはげや太鼓のパフォーマンス、寿司早食い競争なども行われ、観客は日本食と日本文化を楽しんでいるようだった。
有名シェフによるクッキングデモンストレーションではビバリーヒルズの「Matsuhisa」のNOBUこと松久信幸シェフ、「Katsu-ya」の上地勝也シェフ、日本を拠点に活動する杉浦仁志シェフが参加。シェフ自ら説明しながら調理し、その模様はステージ横の巨大スクリーンに写し出された。有名シェフによる料理は、作られていく行程を普段なかなか目にすることができないとあって、ステージ前には多くの来場者が集まり、シェフが創り出すプレート上の芸術に見入っていた。
JFCAの雲田康夫会長は「NOBUさん(松久シェフ)や勝也さんを目当てに来る人が多く、驚いた」と述べ、両シェフの注目度の高さを実感したという。前回の開催地アナハイムと違い、ユニバーサルシティーは「寿司街道」とも呼ばれるベンチュラ・ブルバードからも近く、日本食ファンが多い地域とあって、日本人だけでなく、アメリカ人の日本食ファンも多く来場した。
B級グルメことカジュアルフードのブースに長蛇の列ができていたことに関しては、「新しい食の流れを感じた」と、雲田会長はブームの兆しを感じとっていた。【吉田純子、写真も】