25日、チャイナタウンで行われたキックオフイベントで支援を訴えるテリー・ハラ氏

応援に駆けつけた妻のゲールさん、長男のマークさん、長女のキンバリーさん

 2013年の市議会選に9区から立候補を表明した、ロサンゼルス市警察の副本部長で、日系3世のテリー・ハラ氏は25日、選挙運動に必要な資金集めのキックオフイベントをチャイナタウンのレストランで催した。
 約150人の支援者を前に、「多くの難題を抱えるロサンゼルスが今必要としているのは、問題をあらゆる角度から観察し、解決する能力のある人材」と語り、過去32年間にわたりLAPDで自身がしてきたことだと訴えた。「(当選後は)市に変化をもたらし、人々と協力し、人脈を保ち、市民によりよい機会をもたらす」と約束するとともに、長期的な支援と協力を訴えた。
 LAPDではサウスロサンゼルスを管轄しており、同地域をよく知るとの理由から9区からの立候補を決めたという。同区には長年小東京が含まれていたが、先月市議会で承認された市議会区境界線の再編成により、14区に吸収されることが決まった。ハラ氏は、「直接的に小東京を代表できなくとも、日系人が15市議の1人になれることは日系社会にとっても大きなステップになる」と話した。
互いの健闘を誓い、固く握手を交わすハラ氏(右)とマック氏

 現在9区を代表するジャン・ペリー市議からは「先輩」としてアドバイスを受けたという。同市議は13年に任期満了となり、市長選への立候補を表明している。
 ハラ氏が当選すれば、同市議会初の日系市議誕生となり、アジア系としては、85年から93年まで13区の市議を務めた中国系のマイク・ウー氏に続き2人目となる。
 また、ハラ氏の友人で、この日支援者として駆けつけたロサンゼルス消防局のエミル・マック副本部長は、13区から市議選に立候補すると発表。ハラ氏と固く握手を交わし、互いの健闘を誓った。
 マック氏は、韓国系の孤児としてアフリカ系の家族に育てられた。他民族コミュニティーの中で育った自身の背景に触れ、「さまざまな人種が入り交じる13区の代表としてふさわしい」と述べ、「コミュニティーには、市民の意見を代弁してくれる代表者が必要。テリーも私も、われわれのコミュニティーの将来のために変化をもたらす時に来ていると思っている」と力強く語った。
【中村良子、写真も】

ハラ氏(中央)を支える共同委員長のメンバー

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *