和久は、本場アメリカでプロ選手となるべく、2010年から全米各地のトライアウトに挑戦。昨年は初挑戦とあって、慣れない英語やコンディションの維持に苦戦した。その経験を踏まえ、日本ではトレーニングと英語の勉強をするとともに、Xリーグで試合をこなしながら自慢のテクニックにより磨きをかけた。
その結果、昨年は、インドアプロフットボールチーム「コロンバス・ライオンズ」のトライアウトに合格。ビザ発給が遅れシーズン終盤での合流となったが、リーグ最終戦で念願のプロデビューを果たし、サックやタックルの記録も残した。
カナディアン、インドアとも、NFLとは若干ルールが違うが、和久にとっては大きな問題ではなかった。昨年度優勝のBCライオンズのトライアウトに迷うことなく挑み「今年は世界でナンバー2のリーグと言われるカナディアンフットボールに挑戦し、自分の可能性にかけたいと思った」
ウォーリー・ブオノ・ゼネラルマネジャーは和久について「クイックネス、技ともすばらしい」と高く評したが「ラインマンとして小さな体をカバーできるかどうか、彼の試合ビデオを見たい」と慎重に話し、5月のキャンプインまでに獲得を決めるという。和久は日本のチームに合流し、調整を続けながら吉報を待つ。
