フリーウエーへの乗り降りがスムースにできる「フライオーバー形式」を採用したウィルシャー出入り口周辺完成図

 ウエストロサンゼルス周辺のサンディエゴ・フリーウエー(405)で建設中のカープールレーン延長およびウィルシャー出入り口の渋滞緩和工事(Sepulveda Pass Improvements Project)が本格的に始まるため、周辺8カ所のフリーウエー出入り口が6月22日から3カ月間にわたり閉鎖される。
 全米で1、2を争うほど渋滞が激しいフリーウエーの出入り口閉鎖とあり、メトロと加州運輸局(Caltrans)、ロサンゼルス交通局は、工事期間中に周辺道路で大渋滞が発生する可能性があると警告、ドライバーに迂回路など道路情報を前もって準備するよう注意を呼びかけた。また、工事期間中は極力、ライドシェアや公共交通機関を利用するよう訴えた。
 来月閉鎖されるのは、405北方向のウィルシャー西側出入り口の2カ所を皮切りに、周辺の出入り口計8カ所。閉鎖期間は出入り口によって14日間から90日間と異なる。閉鎖期間中は、周辺に迂回路を示した掲示板を提示するほか、主な交差点に交通整備隊員を配置する。
 ウィルシャーの出入り口は設計上入り組んでおり、フリーウエーに乗る人と降りる人が交差することなどからフリーウエーのみならず、周辺の一般道にまで渋滞を引き起こしていた。両出入り口はこの工事で完全に解体され、それぞれが交差せずに乗り降りができる「フライオーバー形式」に再建される。
 10億ドルをかけた同事業は、フリーウエー405のサンタモニカフリーウエー(10)とベンチュラフリーウエー(101)間約10マイルにカープールレーンを建設およびウィルシャー出入り口の渋滞緩和工事を目的とするもので、メトロと加州運輸局の共同事業。工事はキエウィット・インフラストラクチャー・ウエスト社が請け負い、2013年の完成を目指している。
 同事業に関する詳細は―
 www.metro.net/405
また交通渋滞、ライドシェア情報、自転車ルートなど交通に関する詳細は―
 www.go511.com
【中村良子】

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