一箱につき87セントが課税されているカリフォルニア州のたばこ税を、1ドルに引き上げる増税案「提案29」が、5日に行われた住民投票でその是非が問われ、反対50・8%、賛成49・2%で否決された。
同案の賛否は地域によって大きな違いがあった。北加サンフランシスコのベイエリアでは同提案に賛成する意見が多かったが、南加地区では反対派が圧倒的に多かった。
同提案が実施されれば、初年度で約7億3500万ドルの歳入が見込めるとされ、税収はガン研究のほか、既存のヘルスケア・プログラムや禁煙キャンペーンに使われる予定だった。
加州で最後にたばこ税の増税案が承認されたのは1998年。2006年にも住民投票で問われたが、その時も今回同様、たばこ産業による増税反対を訴えるキャンペーンが行われるなどして否決されている。