
日本伝統の民謡にジャズやロック、R&Bなど西洋の音楽を融合した日系のグループ「民謡ステーション」は、ファーストアルバム「カルチュラル・ツイスト」のリリース記念コンサートをこのほど、サンペドロで開いた。アルバムに収録した全6曲を含む10曲を披露し、会場を埋めた約100人の参加者とともにアルバムの発表を祝った。
リーダーの大岡遊さんとリードボーカルの小杉真リサさんが、あいさつでアルバムの制作についての経緯を説明。イベントで演奏した際に、音楽を聴いた多くの人から「CDがほしい」と、リクエストがあった。「作らなければ」と、以前から思っていたが、行動に移すまでの意欲はなかったという。だが、今回はベースを担当するデイン・マツムラさんが「ぼくらの曲を録音すべきだ。今やらねば」と呼び掛け、意気投合したという。
ライブ会場は、日本人、日系人のほか、白人、黒人などさまざま人種が入り交じり、アルバムのタイトルと同じ「カルチュラル・ツイスト」といった様相を呈した。コンサートは2セットに分かれて行われた。
第1セットの演奏はビートを効かせた「串本節」から始まり、R&Bのようなテンポのいい曲で、会場は活気づいた。次の「貝殻節」はメロディアスで、バラード調に仕上げられ、しみじみと聞かせる。ギター演奏から始まる「磯原節」は、三味線なしの演奏が特徴でバンドを強調しながら海や自然を神秘的に表現。バラードの「竹田の子守唄」、レゲエ調の「こきりこ節」、ロック調の「北海盆唄」など、「和洋折衷」という民謡ステーションの音楽の特徴を前面に押し出した演出に観衆は酔った。
2セット目は、バンド演奏なしで民謡に合わせて坂東拡三也さんが舞ったり、ジャズのピアノ演奏が飛び入りしたり、炭坑節を参加者とともに踊るなど、アルバム発表の祝賀パーティーのような雰囲気を醸し出し、最高潮に達した。ロック調でノリのいい「よさこい鳴子踊り」で締めた。
客の反応はよく、さまざま声が聞かれた。「初めてこんなサウンドを聞いて楽しむことができた」「アレンジメントがよく、バンドと三味線のコラボレーションがとてもよかった」「日本の音楽がジャジーに(ジャズっぽく)聞こえて不思議だった」「マリサの豊かな声量をバンドが引き立てていた」
コンサートを終えた大岡さんは、「われわれの音楽を聞きに来てくれた人が楽しんでもらえたのがよかった」と振り返った。ファーストアルバムの特徴を「いろんな音楽が混じり、いろんな場面が想像できる聞いたことのないいおもしろい音楽が入っている」と説明。アルバム制作については「本当に出してよかった。グループの形ができてきたので、これを機に次につなげたいので、『再出発』の気持ちでがんばりたい」と意欲を示した。
民謡ステーション
日本民謡「松豊会」の会主、佐藤松豊さんが、米国での日本民謡の継承と普及を目指し、若い世代を取り込むことを目的に考案し、2008年1月に結成。ロサンゼルスを拠点にサンフランシスコなど各地のイベントに参加し演奏する。佐藤さんがアドバイザーを務めている。
現在はメンバー8人で活動。佐藤さんの娘で弟子でもある小杉真リサさんがリードボーカル、民謡を編曲するリーダー兼ディレクターの大岡遊さんがリードギターを務め他、若いメンバーが三味線、太鼓、ドラム、鉦、ベース、キーボード(ピアノ)を奏でて唄う。
日本と西洋という特異的なフュージョンだが、伝統と現代の音楽が織り成すコラボレーションは、懐かしさと新鮮さを同時に感じる。小杉さんは、民謡ステーションの音楽を風にたとえ「東洋(日本)から西洋(アメリカ)に吹いている」と表現する。
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