ロサンゼルス郡保健局は18日、同郡内で今年初となるウエストナイル熱の感染者が確認されたことを明らかにした。今年もウエストナイル熱に感染した蚊が活発に生息しているとして、広く注意を呼び掛けている。
 このほど感染が確認されたのは、「サンゲーブルバレー地区在住の中年」といい、性別や年齢などは公表されていない。今月初めに体調不良を訴え入院、現在は退院し、回復に向かっているという。
 加州全体では現在までに、ロサンゼルス郡、カーン郡、スタニスラウス郡、マーセド郡、フレズノ郡で計5人の感染者が報告されているが、死者の報告はない。またロサンゼルス郡内では、ウイルスに感染した鳥の死骸16羽が回収されている。
 ウエストナイル熱は、ウイルスに感染した鳥の血を吸った蚊が媒介。ほとんどの場合は健康に害を及ぼさないが、高齢者や持病を抱えている人など、免疫力の衰えた人には高熱や頭痛、首の凝りや筋肉痛などといったフルーに似た症状が出る。最悪の場合は脳炎や髄膜炎といった深刻な症状を発症し、死に至る場合もある。
 ウィルスのまん延を防ぐためには、蚊が繁殖できるような水たまりを除去し、プールやジャグジなどの水をマメに入れ替える必要がある。また、蚊がもっとも活発に活動する夕方に外出する際は、できるだけ肌の露出を避け、殺虫剤や蚊よけスプレーなどの使用を呼びかけている。
 その他詳細は、ロサンゼルス郡媒介生物管理局まで、電話562・944・9656またはホームページで―
 http://glacvcd.org

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