中西会長は、イベントがまたひとつ増えたことを喜ぶとともに、「今後もさらに多くの会員に参加を呼び掛け、ピクニックを継続させていきたい」と意気込んだ。
さらに同会では今年から、佐賀県出身の大学生をカリフォルニア州に招き、起業家精神を学んでもらう研修プログラム「佐賀県海外使節団」を主催しており、プログラムを継続させるためNPOの設立を前向きに考えていることを会員に伝えた。
この日はサンフランシスコに拠点をもつ北加佐賀県人会の大久保利貞会長も遠路はるばる訪れた。同会の会員数はおよそ40人で、シリコンバレーが近く、商社も多いことから駐在員が多く、ほとんどが新1世だという。主な活動内容は3カ月に1度開催される食事会。「南加では会員同士が交流を深めるだけでなく、若者を支援する研修プログラムまであり工夫を凝らしている。今後の会運営の参考にしたい」と語った。
台湾出身のポー・リンさんとスティーブ・ワンさんは何度も日本を訪れるほどの親日家。二世週祭の七夕祭りで中西会長と知り合い、日本文化について話しているうちに意気投合しピクニックに招かれたという。「若い人と交流するのは楽しい」と話す同会長にとって、他国の若者が日本文化に興味を持ってくれたことが嬉しく、県や国境、世代を問わずひとりでも多くの人が集い、親睦を深めてほしいとの思いが表れている。
出来立てのバーベキューに舌鼓を打った後は、綱引き大会。ほとんどの人にとって「小学校以来」だった綱引きに悪戦苦闘しながらも、参加者は青空の下で爽快な汗を流した。【吉田純子、写真も】