ロサンゼルスでは、川辺で芋煮を作ることは難しいが、同県に縁のある人が集まり、本場の味を再現している。
小林会長は、「山形出身者でもLAで暮らしていると、自宅でわざわざ芋煮を作ることはほとんどないのでは」と話し、芋煮会が故郷の味を思い出してもらう絶好の機会であると力を込める。
同会メンバーで山形市出身の熊谷啓さんは家族で参加。芋煮は地域や各家庭によっても味が違うというが、「山形の実家で食べていた味と似ていて美味しい」と語り、故郷の味を思い出しているようだった。
妻の茂美さんは他県出身者だが、芋煮が大好物。芋煮が食べられることから毎年楽しみにしているという。
山形県出身でUCアーバイン校に留学中の片桐規次さんは、この日たまたま芋煮会の会場前を通りかかった。偶然だったにも関わらず同郷の人々と巡り会い、芋煮も賞味。「ロサンゼルスで芋煮が食べられるとは思ってもみませんでした」と語り、故郷の味を堪能したようだ。
美味しい料理で食欲を満たした後は、待ちに待ったゲーム大会。卵運びリレーや袋飛び競争、スイカ割りなどで子どもたちは汗を流し、賞品を獲得。最後に山形の伝統芸能である花笠踊りの練習会も行われ、参加者たちは故郷への思いをさらに深め、来年の再会を約束した。【吉田純子、写真も】