最高齢100歳の山口さん(中央)、妹の橋本さん(左隣)、91歳の佐々木美佐子さん

あいさつに立つ在ロサンゼルス日本総領事館の新美潤総領事

 ボイルハイツの敬老引退者ホームは14日、居住者、来賓、ボランティアを招き、恒例の「敬老の日昼食会」を同ホームで催した。会場では90歳以上の居住者49人を表彰するとともに、居住者の健康とさらなる長寿を祝った。
 大石剛司・同ホーム施設長によると、居住者137人のうち90歳以上が今年は49人おり、昨年の39人、数年前の29人から年々増加しているという。居住者の平均年齢は86・4歳で、最高齢は100歳になる山口愛子さん。男性の最高齢は96歳になる沖田敏治さんという。
 山口さんは2000年、妹の橋本峰子さん(97)と2人で敬老引退者ホームに入居。以来、同じ部屋で趣味の編み物などを楽しみながら、喧嘩などなく、姉妹仲良く生活しているという。2人は1917年に両親の故郷福井県へ移住し、29年に帰米。長生きの秘訣として山口さんは、「何も心配せず、毎日を楽しく過ごすこと」。妹の橋本さんは、「すべて神様に任せてあります」と話した。
 男性の最高齢の沖田さんは、ソーテル生まれの広島帰米2世。長生きの秘訣は、「毎日自分に軽く指圧をすること」という。また、「敬老から出される食事はとてもヘルシーで健康維持に助かっている」と感謝した。
 昼食会であいさつに立った在ロサンゼルス日本総領事館の新美潤総領事は、約1年になるロサンゼルスでの生活を振り返り、「高齢者の方々が非常に生き生きしているのを日々感じる」と述べ、数年前に着任したロシアでは男性の平均寿命が59歳であったことに触れ、「カリフォルニアの気候や風土、またコミュニティーの温かい支援が、高齢者の方々に活気を与えているのでは」と話した。
 この日は、保険会社「Aetna」から1万ドルの寄付があり、ショーン・三宅代表兼CEOに代わり、ベリー・ダイアン・総務責任者がチェックを受け取った。
 またこれとは別に、敬老引退者ホームは最高3万ドルの補助金獲得に向け、Aetnaが開催する「元気リビングプログラム」に参加している。補助金獲得にはコミュニティーからの投票が必要で、協力を呼びかけている。締め切りは10月14日。投票はAetnaのウェブサイトで—
 http://www.aetnavoicesofhealth.com/
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