順調な仕上がりを見せる西岡
 世界ボクシング評議会(WBC)のスーパーバンタム級名誉チャンピオン、西岡利晃(帝拳)が、世界4階級制覇王者でWBOとIBFの同級統一王者のノニート・ドネア(フィリピン)との試合(13日・カーソンのホームデポセンター)を3日後に控えた10日、ハリウッドのボクシングジムで公開練習を行い、意気込みを語った。
メディアに囲まれ、質問に答える西岡(右)
 西岡はジムで待ち構えた報道陣の数の多さに驚いたといい「10、11歳の小学生の頃の(憧れた)ハーズン、レナード、ハグラーの記者会見のようで、とてもハッピー」と興奮した面持ちで、日本語、英語、スペイン語、そしてドネアの母国フィリピンメディアに対応した。
 西岡は時差を慣らすために4日に現地入りし、最終調整に努めてきた。相手が決まっていなかった今年の1月から「一番燃えられる試合」とモチベーションを高め、ドネアを倒すことだけを考えトレーニグを積んできた。「150パーセントの仕上がりで、過去最高の僕自身を作ることができた」と万全の状態を強調した。
 相手をドネアだけに絞った理由を「軽量級の最強だから。世界最強のドネアと対戦するために今日まで待ってきた」。ドネアの対策については、左フックを警戒しながら「相手がどう出てきてもいいように柔軟な対策を立ててきた。ともに一発で倒すパンチがあるので、エキサイティングな試合を見てほしい」と述べた。
 歴史的な試合を目前に「軽量級の過去最高のビッグマッチなので、(試合後は)これまでにない最高の感動と最高の達成感があると思う。KOは狙っていないが、もちろん勝つ。4本のチャンピオンベルトを持って帰る」と必勝を誓った。【永田潤、写真も】
パンチボール打ちを披露する西岡

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