ロサンゼルス郡人事委員会(LACCHR)が発表した調査結果によると、2011年に同郡内で発生したヘイトクライム(憎悪犯罪)が前年度から15%増加した。しかし過去3年連続で減少傾向が続いていたため、発生総数は22年間で2番目に低い結果となった。
調査結果によると、昨年発生したヘイトクライムは計489件で、2010年の427件から15%増だった。うち人種や性的指向を標的にしたものが13%増、宗教を標的にしたものが24%増、また白人至上主義に関連するものは一昨年の18%から21%に増加した。
発生したヘイトクライムの約半数は人種を標的にしたもので、アフリカ系に対するものが60%と半数以上を占め、その多くがギャング関連によるものという。
25%は性的指向を標的にしたもので、男性同性愛者に対するものが84%と大多数を占め、その多くが暴力的なヘイトクライムだったことも分かった。
宗教を標的にしたヘイトクライムは全体の18%を占め、うち77%がユダヤ教徒に対するものだった。
その他詳細はLACCHRのホームページで閲覧可能—
www.lahumanrelations.org
【中村良子】