南加日系商工会議所は27日、2013年度新役員就任式をアルハンブラのゴルフ場「アルマンサー・コート」で催した。各界からの来賓や日系諸団体の代表、また会員ら約250人を前に、青木義男新会頭および新役員16人の就任式が執り行われた。【中村良子、写真も】
ジョージ・ナカノ元加州下院議員による紹介でステージに上がったアル・ムラツチ加州下院議員の司式により、2013年度の役員一同は右手を挙げ、就任宣誓を行った。
就任のあいさつに立った青木新会頭は、長きにわたる同会の歴史を振り返り、運営に携わってきた先輩の尽力や熱き思いに感謝、受け継がれてきた遺産を引き継いでいくことを約束した。その上で、「決して1人ではできない」と自身のチームメイトである役員を再び紹介。全員で力を合わせ、日系社会のために努力すると力を込めた。
また今後の目標として、日商のミッションステートメント「ビジネス発展の機会とサービスを提供」「地域内日系コミュニティーの福祉を増進」「文化的遺産の保存継承」「日米間の相互理解と親善の増進」「次世代の育成」を読み上げ、「(これらに従い)初心に戻り、日商および日系社会の活性化につなげていきたい」と意欲を述べた。
離任のあいさつに立った竹花晴夫前会頭は、在任中に多くの素晴らしい人々に出会えたことに感謝の言葉を述べ、「青木新会頭をはじめ役員の力で南加日系商工会議所は今後も繁栄する。引き続き協力を」と呼びかけた。
役員就任式ではまた、日系社会の発展に貢献した団体と個人を顕彰する「コミュニティー功労団体賞」「日系スピリット賞」の顕彰式も行われた。
今年の団体賞は、46年間にわたり書道の米国普及に努めてきた「米国書道研究会」と、日系社会の奉仕活動に尽力する「南カリフォルニア昭和会」の2団体が、またスピリット賞は、二世週祭をはじめコミュニティーで献身的なボランティア活動を続けるジューン・アオチ・バークさんと、ジェームス・オカザキさんの2人に贈呈された。
また今年は特別に、2000年から日商の窓口として事務員を務め、今年でリタイアする駒野栄美さんに、長年の貢献に感謝する「日商大使賞」が贈呈された。
祝辞を述べた新美潤総領事は、ビジネスだけに限らず、幅広いコミュニティー活動を続ける南加日商に敬意を示した。また、小東京を管轄区に含む第14区のホゼ・ウイザー市議のオフィスからはJETプログラムで日本滞在経験のあるタナー・ブラックマンさんが出席し、市議の代理で日商の活動を称賛する感謝状を手渡した。
2013年度の新役員は次の通り(敬称略)。▽会頭=青木義男▽上級副会頭=木下和孝、岡本雅夫、柴グレース▽秘書=オガミ・シャリーン▽会計=伊藤貴志▽監査役=三好ハワード、ジョンソン・ウィリアム▽副会頭=加藤竜、ラングKT、永山繁雄、大村智子、柴邦夫、山口弘、山崎一郎、安井ロバート、葉英禄
