「うさぎが『いる』、にんじんが『ある』の違いを勉強しました」と元気よく語った土曜部K3、2組の生徒たち
 ガーデナ仏教会付属日本語学園(ホール圓子学園長)は23日、同学園のソーシャルホールで平日部、土曜部合同の学習発表会を開催した。家族や教師が見守る中、K3から12年生までの生徒およそ250人が日頃の日本語学習の成果を発表した。
 同学園ではスピーチコンテストと学習発表会を隔年開催している。教師の援助のもと演目を決定し、生徒もアイデアを出し合いながらクラスで勉強した成果を披露する。晴れの舞台のため生徒たちは2カ月ほど前から準備していたという。
 ホール学園長は日本語教育の大切さを訴えるとともに、「同学園では歴史や文化など多くの分野を通して日本について学んでいます。生徒たちの勉強の成果を楽しみにしてください」とあいさつした。

自分たちで作った俳句を披露した土曜部4年生の生徒
 演目は歌や童話、日本文化の紹介などさまざま。土曜部入門1組の生徒は「アー歯が抜けた」と題し、世界各国での乳歯が抜けた時の対応の違いを発表。
 土曜部4年生は自分たちが作った俳句とそれにちなんだ絵を披露。「先生は、やさしいですよ、ありがとう」。いつもお世話になっている先生に感謝の気持ちを込めて作ったという俳句を読上げると会場には笑顔が溢れた。
 土曜部1年生は「漢字の成り立ち」を発表。自分の名前に使われている漢字がどのようにして生まれたのかなど絵とともに分かりやすく説明した。
 土曜部6、7年生は童話「一寸法師」。生徒たちが描いた各場面の絵とともに、当時の時代背景も含めながら物語を発表。どの生徒たちもみな流暢な日本語を披露した。
 同学園に通う生徒の両親のおよそ80パーセントは日本から来ている日本人。また最近は国際結婚も多く、ハーフや日系人の生徒も多いという。同学園では米国社会で活躍できる生徒を育てることを目標に第一言語は英語で、第二言語としての日本語を無理なく学んでいる。【吉田純子、写真も】
浴衣姿で「さくら、さくら」を歌った土曜部K3、1組の生徒たち

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