富士山の旗を背景に参加者全員で記念撮影
 南加静岡県人会(柴邦雄新会長)は23日、モンテベロのクワイエットキャノンで2013年総会と敬老親睦会を開催した。日系諸団体の代表者や会員らおよそ70人が集まる中、新会長に就任した柴氏と役員の承認が行われ、マジックショーやドアプライなどの余興を楽しみながら親睦を深めた。
 3期会長を務めた江河正晴前会長が今年1月に他界。会員らは江河前会長のこれまでの尽力に感謝の気持ちを表すとともに、故人の冥福を祈った。
新会長に就任した柴邦雄氏
 新たに就任した柴会長は今回が3度目の就任となる。帰米2世で、両親が静岡県出身。「静岡は気候がロサンゼルスと似ていて温暖で住み心地が良いところ。同会の集まりに参加するとみなが同郷の人と会え、故郷の思い出話に花を咲かせている」と語り、新年会は会員同士が交流を深める場所となっているという。
 自身が会長に3度就任していることを受け、同氏は後継者がいないことを危惧する。先祖が静岡に所縁があっても日系3世、4世になると生まれも育ちも米国であるため、同県人会のイベントに興味を持ち参加するケースは少ないそうだ。
 年間を通して主なイベントは新年会と夏のピクニック。「世代の壁にどう対処するかが今後の課題。会員みんなが楽しめる会になるよう工夫していかなければならない」と気持ちを新たにした。
 この日は高齢者への記念品贈呈式も行われ、静岡県知事から88歳の松下ドロシーさん、宮保治ロイスさん、宮城島カナメさん、宮城島ミサオさん、柴ミサヨさん、77歳の原田よ志子さんに表彰状が贈られた。
 同県人会からは80歳の飯沼信子さん、坂本えみ子さん、佐藤ケンさん、宮城島悦男さん、川口カツジさん、山本ロレインさんに記念品が贈呈された。
 県知事から88歳、77歳を迎えた県民への表彰は、同県人会の会員に限らず、静岡県生まれの人に贈られるため、友人、知人で静岡県生まれの人がいたら同県人会に知らせるよう呼び掛けられた。
 昼食の後のエンターテインメントではマジックショーが行われ、会場は大いに盛り上がり、会員らは楽しいひと時を過ごすとともに、夏のピクニックでの再会を約束した。【吉田純子、写真も】

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