加州に全9校を有するカリフォルニア大学機構がこのほど発表した資料によると、今年の秋入学に合格した加州在住の高校生の数が昨年から2・2%減となり、過去最低だったことが分かった。
 今年UC機構に志願した加州在住の高校生は計9万9132人で、うち合格通知を受けたのは6万89人(60・6%)と、昨年から1354人少なく、5年前の70%合格から大きく落ち込んだ。
 一方で、州外在住の学生や留学生の合格率は昨年から21%増えた。今年志願した州外在住学生計2万1929人のうち、1万1787人(53・8%)が合格。留学生は、1万8854人が志願し、うち1万974人(58・2%)が合格した。
 これを受け大学側は、州の財政難による予算削減が大きく影響しているといい、また、ここ最近は合格者のうち実際に入学する学生が予想以上に多いことから、クラス内の過密状態を防ぐ目的があると弁明した。
 他州在住の学生や留学生は、加州在住の学生に比べ、年間2万3000ドルの追加授業料を支払う必要があるため、大学側にとっては貴重な収入源にもなっている。
 州外在住の学生や留学生に特に人気があるのが、UCLA、UCバークレー、UCサンディエゴの3校で、秋入学合格者全体の3分の1を占めるという。しかし、合格者は5月1日までに入学の意思を示すことになっており、現時点で最終的な入学者数の割合がどうなるのかは定かではない。

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