北米沖縄県人会の國吉会長(左から)と奨学金受領者のテシマさん、アカホシさん、シマネさん、ヤマナカさん、シュリヴァスタヴァさんと奨学金実行委員会メンバーの比嘉朝儀さん
 北米沖縄県人会(國吉信義会長)が7日、サウスエルモンテ市のウィティアナロウ・レクリエーションパークで毎年恒例のサマーピクニックを開催した。琉球民謡や舞踊、ゲーム大会やカラオケ、盆踊りなどを満喫するとともに、今年の奨学金受領者への授与式も行われ、未来を担う若者にエールを送るとともに、会員同士親睦を深めた。
かけっこ競争に参加した子どもたち
 毎年400人以上が訪れる同県人会のピクニックだが、今年は例年より少ないおよそ300人が参加。日系諸団体の代表者らも来賓として出席し、「琉球芸能を拝見できるのを楽しみにして来ました」と述べ、各団体が若者不足に直面する中、同会での若者の多さに「同会を見習わなければならない」と口を揃えた。
 毎年ピクニックでは奨学金の授与式が行われ、今年はケン・シュリヴァスタヴァさん=トーレンス高校卒・UCLA(ナノテクノロジー専攻)、ケイトリン・イェーキーさん=サウザン・オークス高校・ユタ大学(ビジネス専攻)、ナナ・アカホシさん=サンゲーブル高校卒・UCリバーサイド校(舞台専攻)、ジャスティン・シマネさん=トーレンス北高校卒・CSUロングビーチ校(運動学専攻)、ケンジ・テシマさん=アリソ・ニゲール高校卒、パトリック・ヤマナカさん=ナーボーン高校卒の6人が奨学金を手にした。
 受領者を代表してシュリヴァスタヴァさんは、会員からの温かい支援に感謝するとともに、「大学進学後も琉球文化を学び続けたい」と抱負を語った。
 國吉会長は「これからも勉強を頑張るとともに、若い世代の代表として、県人会の活動にも積極的に参加し貢献してください」と述べた。
 同県人会は芸能部を持ち、琉球文化を当地で広め継承する活動を行っている。民謡や舞踊のほか、空手などのクラスもあり、沖縄に由縁のある人だけでなく、米国人生徒の数も多いという。
 この日も琉球民謡や舞踊、フラダンス、太鼓演奏などが披露されたほか、ボランティアスタッフの協力のもと、カラオケやゲーム大会、盆踊りも行われ、ピクニックは大いに盛り上がった。
 「沖縄の人は郷土愛が強く、伝統芸能だけでなく、人々の生き方、価値観も若い世代を魅了し受け継がれている。今後さらに多くの人が参加するような会を目指していきたい」と國吉会長は力を込めた。【吉田純子、写真も】
沖縄舞踊を披露する同県人会の芸能部のメンバー

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