同品評会は、和食人気の高まりに加え、洋食、フュージョン食店でも日本酒が提供されるようになったことから4年前から日本酒部門を設け、今年も日本全国から集めた銘酒が出品された。日本酒は純米大吟醸・大吟醸、本醸造、にごり、スパークリング酒、生酒など11部門、焼酎は芋、麦、コメ、黒糖、泡盛などの6部門に分かれて審査された。
蔵元が個々に、海外の品評会や試飲会に参加するには、費用や英語での手続きなど負担が大きい。そのため今回は、地元日系の卸業者や輸入代理業者が自社で扱う商品を紹介した。各社、それぞれの酒の原料と製法、常温、冷や、熱燗の温度など、おいしい飲み方に加え、料理(豚、鶏、脂っこさなど)との相性についても説明した。
昨年に次ぐ2度目の参加の共同貿易は、日本酒33銘柄(金賞10)、焼酎は16銘柄(金賞8)を出品。同社営業部長で日本酒ソムリエの上野俊男さんは「受賞した品質の高い日本酒と焼酎を数多く知ってもらうことができるいい機会になった」と試飲会参加の意義を強調する。品評会でワインや料理の専門家から受ける高い評価が刺激になり、金賞受賞は消費者へのセールスポイントになるとし「酒蔵にとっては、歴史のある米国最大規模のロサンゼルスの品評会で受賞した実績ができて自信にもなる」と述べ、品評会や試飲会などに参加し、さらなる普及に意欲を示した。
ギャラドさんは同品評会と試飲会について、各業者の参加と協力に謝意を表し「米国内だけではなく、世界からおいしい酒が出品されすばらしい。また、試飲会ではその部門の一番おいしい酒が振る舞われ、参加者に喜んでもい、われわれの教育プログラムを支援してもらいうれしい」と喜んだ。日本酒と焼酎については「多民族と多文化のロサンゼルスの国際品評会にふさわしく、日本の酒の参加を歓迎したい。長い歴史のあるLA国際品評会で金賞を獲得し『おめでとう』と祝福したい。日本食はとても人気があり、サケの試飲を楽しみに来る参加者も多いので、これからもより多くの出品に期待したい」と述べた。【永田潤、写真も】