JRAゴルフ大会の表彰式。左から柚原恵JRA女王、波多野会長、優勝した平野さん
 日本食の普及に努める米国日系レストラン協会(JRA、波多野勲会長)は同協会の運営資金集めのためのゴルフ大会を8日、ウィティアのカリフォルニア・カントリークラブで開催した。今年で14回目を迎えた大会にレストランや卸し、小売りなど日本食業界の関係者ら130人が参加し、キャロウェイ方式で優勝を争った結果、アプコン・インターナショナル社社長の平野敬士さんが優勝した。
長いパーパットを沈める高岡屋のカツヤ・ニッタさん
 大会は、各種セミナーや試食・試飲会など日本食業界全体の発展を目指して活動するJRAの諸行事を支える上で重要である。趣旨に賛同する食品会社を中心にした約70社の協賛が得られた。
 コースの途中には、すし職人が作る手巻きずしや焼きそばなど日本食が振る舞われ、JRAならでの大会となった。猛暑の中で行われたため、ビールや冷たい緑茶はプレーヤーの喉を潤し好評だった。
 参加者は和気あいあいと親睦を深めながらも、各ホールには賞品や賞金がかけられたため、賞を狙い一打一打に集中。「ナイスショット」「ナイスパット」などの声が多く聞かれ盛り上がった。平野さん(スコア 92 25.2 66.8)が優勝し、2位に柴田清一さん(スコア 78 9.28 68.2)、3位は竹花晴夫さん(スコア 87 18.8 68.2)が続いた。
 平野さんは小東京ライオンズクラブの会長を務めており、JRAの大会の2週間前に開いた同クラブのゴルフ大会で日本食業界関係者の支援を受けたことから、助け合いで協力し参加したという。その大会でも優勝し、好調を持続し今大会に臨んだ。勝因については「スコアにこだわらず、仕事のお客さんと和気あいあいと、お祭り気分で楽しくできたのがいい成績につながったと思う。ダブルペリエだったので、運がよかった」と述べた。
 平野さんはかつて3軒の日本食レストラン「味の名店街」、「たすき」(以上小東京)、「青葉」(グレンデール)を経営した。また、飲食業の経営コンサルタントを務めた経験を持つことから、JRAの活動に理解を示し「日本食を広める活動は意義が深い。これからも頑張ってほしい」とエールを送った。
 波多野会長は大会について「暑かったけど、スムーズに進んで無事に終わった。われわれの日本食を広める活動を分かってもらって日本食関係者以外の参加者も多く来てもらい感謝している」と話した。
 JRAは11月10日に日本食の祭典を催す。年々、来場者が増え会場が手狭になったことから今年は小東京からユニバーサルシティに移す。参加者数は、これまでの平均1250人から1500人を見込んでおり、会場の広さを生かして料理の種類を増やし日本食の幅の広さをアピールする。
 JRAの詳細は、電話213・687・4055。
 jra@jrasc.com
【永田 潤、写真も】
和気あいあいとプレーする参加者。左から清水照雄さん、ブルース・兼信さん、柴田清一さん、篠崎実さん

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