ロサンゼルス・ホームレス・サービス当局(LAHSA)が今年1月末に3日間かけて行った「ホームレス総数調査」によると、ロサンゼルス郡内で路上生活をしている、もしくは住居をもたないホームレスの数が5万8423人と、2011年に行った前回の調査から16%増えたことが分かった。
 2年前に比べもっとも増加が顕著だったのが、独身成人のホームレスで3万5838人から4万6303人と29%増えた。また、同伴者のいない18歳以下の若者ホームレスも817人と12%増だった。一方で、退役軍人のホームレスは23%減と大幅な減少となった。
 LAHSAのマイケル・アーノルド氏によると、昨年以降、連邦政府からのホームレス対策による援助が急激に縮小されたことが独身成人と18歳以下のホームレス数増加の大きな要因とみている。実際、大幅な減少が見られた退役軍人ホームレスに関しては連邦政府からの援助が拡大されており、アーノルド氏は、「政府からの支援が、問題への対処や効果に直接影響を及ぼしている」と指摘、財政支援の重要性を強調した。
 今月就任したばかりのエリック・ガーセッティー・ロサンゼルス市長は、「不景気の影響で家を失う人が多くなっている。ロサンゼルスにとって雇用創出などが最重要課題だ」と述べた。

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