先日読者から一冊の素敵な本をいただいた。その名もずばり「ツキを呼ぶ『魔法の言葉』」。ツイてる人生に変えるには3つの魔法の言葉を唱えるだけ! と書いてある。口コミだけで60万部売れているという。
 一通り本を読んで実践してみた。3つの魔法の言葉とは、「ありがとう」「感謝します」「ツイてる」。でも、人間とは浅はかなもので、一つ良いことがあるとすぐに忘れてしまう。困ったことが起こると本を取り出し、また実践してみる、の繰り返し。
 しかし先日ついに大きな変化が。車の買い替えなどで、まとまった金額のキャッシュが必要になったので、自宅を担保にしたイクイティローンを申請した。しかし、住宅市場は改善してきているものの、同じような間取りで売却済みの近所の家と比較するとまだイクイティは足りない、という結果でローンは却下され、かなり落ち込んだ。3年半前に購入したときは、不動産業者も銀行も、「今が底だからあと2年くらいすればかなり上がるでしょう」といっていたのに、とついつい恨みがましい愚痴も。
 そんなとき、主人が「ダメなものはダメなんだから仕方ない。家族3人健康なんだし、今の幸せに感謝しよう。いずれ家の価値も上がるだろう」と言って目が覚めた。
 これまでの自分のあり方を振り返ってみると、いつも現状に不満を持ち、「もっともっと」とない状況を作っていたと気付いた。そこで再び本を取り出し読んでみた。
 俳優で映画監督の奥田瑛二さんは、仕事で嫌なことがあっても「苦労ありがたや、ありがたや」といってその日のうちにストレスをどこかへ吹き飛ばしてしまう名人だとある。試しに「苦労ありがとう」といってみた。すると、すぐに仕事で今までにない大きな案件がまとまって驚いた。しかし、逆の言葉「バカヤロー、ツイてない」といった汚い言葉を使うと、希望とは逆の悪い結果になるのだ。
 ぼんやりとだが使い方がわかってきた気がする。またアップデートをご報告します。【下井庸子】

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