ドジャースは一、三回にクロフォードが2打席連続本塁打、2-3の八回はウリベが逆転2ラン本塁打で逆転した。エースの左腕カーショーは第1戦から中3日の登板間隔で6回を3安打2失点(自責点0)と好投した。
1点を追う八回、先頭打者プイーグが二塁打で出塁、反撃ののろしを上げた。次打者ウリベは、前夜に本塁打を打つなど好調だが、チームは同点を狙いバントのサインを出した。バントは、初球から2球続けて失敗。チャンスに強くワールドシリーズ2度の優勝経験者は気持ちを切り替え「得点することを考えて右方向に打とうと思った」というが、2球を見送り2―2からのスライダーは甘く、やや内よりの高めに入り、思い切りよく引っ張った。打った瞬間に両手を上げ、高々と上がった打球は左越えの2点本塁打となり逆転に成功した。
バントミスが願ってもない形で、最高の結果につながった。ウリベは「今日のこの瞬間は忘れない。選手みんなが頑張って、勝つことができた。多くの人々がこの瞬間を待っていた」と興奮気味に話した。
ドジャースは九回、守護神ジェンセンが3人を打ち取り完璧に試合を締めくくり、4年ぶりのナ・リーグ優勝決定戦進出を決めた。マッティングリー監督は「選手が一丸となって戦った結果で、みんなを誇りに思う。われわれは、目標に向かって歩んで行く」と述べ、ワールドシリーズを見据えた。
1988年以来のワールドシリーズ制覇へ向け、第一関門を突破したドジャース。11日、開幕のリーグ決定戦(4戦先勝方式)でカージナルスと敵地アトランタで対戦する。【永田潤、写真も】
リーグ優勝決定戦日程表
ドジャース—カージナルス(ナ・リーグ) レッドソックス—タイガース(ア・リーグ)
第1戦 11日(金)5:30 (セントルイス) 第1戦 12日(土)5:00 (ボストン)
第2戦 12日(土)1:00 (セントルイス) 第2戦 13日(日)5:00 (ボストン)
第3戦 14日(月)5:00 (ロサンゼルス) 第3戦 15日(火)1:00(デトロイト)
第4戦 15日(火)5:00(ロサンゼルス) 第4戦 16日(水)5:00(デトロイト)
第5戦 16日(水)1:00 (ロサンゼルス) 第5戦 17日(木)5:00 (デトロイト)
第6戦 18日(金)5:30(セントルイス) 第6戦 19日(土)1:30(ボストン)
第7戦 19日(土)5:30(セントルイス) 第7戦 20日(日)5:00 (ボストン)
※試合開始時刻は午後の太平洋時間。7回戦制、4勝先取方式。第5戦以降は必要時のみ実施。テレビ放送はナがTBS局、アはFOX局が全試合全米生中継する