続いて宮城能松の60年の歩みがスクリーン映像とともに紹介され、これまでの同師の活動を振り返った。
宮城能松は「60年間頑張ってこられたのは師匠からの教えと皆さんからの温かい支えがあったからこそ。いつも応援して下さりありがとうございます」とあいさつし、今後も芸の道に精進することを誓った。
同師の門下生、沼田美智子さんと上村多美子さん2人に師範免許を、中島理智子さん、ハヤット・艶子さんの2人に教師免許の授与も行われ、会場はさらに祝福モードに包まれた。
この日は宮城流能造初代家元の創作、同二代目家元の構成で「尚徳王天国で舞う」と宮城能松自ら作詞、創作した舞踊「四季の開花」、「寿の舞い」なども披露された。
宮城能松は1952年に宮城能造琉舞研究所に入門、琉球舞踊宮城流初代家元の宮城能造師に師事し、「藝道無限」の精神でその後60年間、琉球舞踊の道を歩んできた。
82年には教師名取を、84年には師範免許を授与された。
また琉球民謡は玉城安定師に師事し、79年には教師免許を取得し芸域を広げてきた。
96年から北米沖縄県人会の芸能部長を2年間務め、99年には南加日系商工会議所より地域社会への貢献が認められ感謝状が手渡され、2012年には日系婦人会選出功労賞(Women of The Year)を受賞した。 【吉田純子、写真も】