地元政財界人を招き、開店を祝う鏡割り。左から2人目が山本社長
地元政財界人を招き、開店を祝う鏡割り。左から2人目が山本社長
 2010年の米国進出以来、多店舗展開を推し進める回転スタイルの「がってんすし」(本社アーバイン・山本幸成CEO)は20日、9号店をフラトンに開店した。高級感を売りに、冬の旬の食材に力を注ぎ、地域に根ざした回転すしを目指す。
捌いたマグロの頭を高々と掲げる坂内店長
捌いたマグロの頭を高々と掲げる坂内店長
 同社は、「ジュニア」と呼ぶ1皿2ドル均一店と、皿ごとに価格(1皿1・50ドル〜5ドルまで)が異なり高級感を出した「旬亭」の2種類の業態を展開する。フラトン店は、後者を採用し旬の新鮮な食材を多く提供。この時季は、冬のネタに力を入れ、ヒラメは、にぎり、ゆずこしょう、梅しそ、カルパッチョ、サーモンは、トロ、だいこんおろしなど、メニューの幅を広げた。あおさみそ汁など、温かいメニューもうれしい。
 開店セレモニーで、山本社長があいさつに立ち、同店がグルメメニューの開発に力を入れたことを強調した。「ヒラメ、真鯛、スズキ、本マグロなど、定番メニューを揃えている。新鮮なネタのおいしいすしを食べて下さい」と呼びかけた。
 店内は、カウンターとブースを合わせて95席を持ち、すしを軸に各種アぺタイザー、デザートなど100種以上のメニューを揃えている。店を預かるチャーリー坂内店長は、日本で修業したこの道18年のベテラン。新店舗の特徴について「本マグロや真鯛、ヒラメなど頭付きのネタが、毎週末入ってくる。味がいい新鮮なネタには、自信がある」と胸を張る。さらに、しょうゆや甘みのあるご飯など、がってんのオリジナルについて「本当においしいので、ぜひ、足を運んで食べてもらいたい」と来店を呼びかける。
あいさつに立つ山本社長。旬の冬の素材について説明した
あいさつに立つ山本社長。旬の冬の素材について説明した
 新店舗は、一日12万台が通行するというフラトンの目抜き通りのハーバーとオレンジソープが交差するモール内に構えた。敷地の角に位置し目立つため、山本社長は「視認性がとてもいい。フリーウエー91と57が近く、認知されれば、集客は望める」と、立地条件のよさが出店の決め手であると話す。地元には小規模のすし店が数軒あるだけで、さらに回転スタイルは同店が初めてだといい、寡占状態を商機とみる。
 同社長によると、多店舗化することで、大量仕入れによりコストを下げ、おいしいすしをより安く提供できるという。接客をさらに向上させ、食材の直接購買、流通システムの構築を図りたいといい「がってんのオリジナリティーを追求したい」と意欲を示した。
 がってんすしは昨年、ラーメン店「優勝軒」をアーケディアにオープンした。2店舗目を来年1月にアーバインにオープンする予定で、すし店同様に多店舗展開するという。
 フラトン店は、年中無休。営業時間は、午前11時に開店し、月から木曜が午後10時まで、金、土、日は午後11時まで。
 Gatten Sushi Fullerton
 1301 S Harbor Blvd
 Fullerton, CA 92832
 (714) 992-2403
 www.gattenusa.com
【永田潤、写真も】
www.gattenusa.com
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