渋滞緩和策の一環として4年半にわたり工事が行われていたウエストロサンゼルスのサンディエゴ・フリーウエー(405)で23日、約10マイルにわたるカープールレーンが開通した。これにより、オレンジ郡からサンファナンドバレー地区まで一貫してカープールレーンを利用することができるようになり、渋滞緩和に大きな期待が寄せられている。
カープールレーン建設は、総額10億ドルをかけたメトロと加州運輸局の共同事業「セプルベダパス渋滞緩和策」(Sepulveda Pass Improvements Project)の一環で、2009年に着工。同事業は、このほど開通した405のサンタモニカ・フリーウエー(10)とベンチュラ・フリーウエー(101)間約10マイルのカープールレーン建設に加え、フリーウエーをまたぐ陸橋3本の再建、20マイルにわたる遮音壁の補強、ウィルシャー出入り口の渋滞緩和工事が含まれ、2011年7月15日の週末には、陸橋解体作業のため同区間を完全閉鎖、「カーマゲドン」と呼ばれ話題になった。
ウィルシャーの出入り口は設計上入り組んでおり、フリーウエーに乗る人と降りる人が交差することなどからフリーウエーのみならず、周辺の一般道にまで渋滞を引き起こしていた。両出入り口はこの工事で完全に解体され、それぞれが交差せずに乗り降りができる「フライオーバー形式」に再建される。
メトロによると、セプルベダパスを利用する車両は一日平均30万台といい、2030年までに43万台に増えると見込んでいる。
詳細はメトロのホームページで―
www.metro.net/projects/I-405/