参加者は、自他ともに認める「オタク」と呼ばれるファンばかりだ。お気に入りのキャラクターのコスチュームを身にまとう「コスプレ」(和製英語のコスチューム・プレー)に興じて、ヒーローやヒロインに成り切った。カメラを向けられると得意のポーズを決めるなど、独特な雰囲気が漂う中、多くの「コスプレーヤー」で、会場は熱気を帯びた。
オレンジ郡在住でバイオラ大の女子大生ダニカ・ヘイゼンさんは、加州立大フラトン校に通うアニメ仲間らと4人で「美少女戦士セーラームーン」を演じ、「月に代わっておしおきよ!」と、決め台詞を叫んだ。ヘイゼンさんは、セーラームーンを選んだこととコスプレをする理由について「かわいくてパワフルな女性なので、とても魅力的。コスプレをすると、アニメの世界に入って主人公になった気分になることがとても楽しい」と語った。学友のティフ・チェイスさんは「小さい頃、スーパーマンやスパイダーマンなどのスーパーヒーローを好む男の子に対抗してセーラームーンになり切った。今は、童心に帰った気持ちで、憧れたセーラームーンのコスプレを本当に楽しんでいる」と話した。
セーラームーンの自慢のコスチュームは、器用なクリスティーナ・パスさんの手作りだという。既製品は多くないため、コスプレーヤーのコスチュームのほぼすべてが手製だという。同じコスチュームを着たファン同士で、写真を撮り合ったり、コスチュームを誉め合ったり、情報を交換するなどし、交流を満喫する光景があちこちで見られた。
アニメ・エキスポは、今年で22回目を数え独立記念日の週の風物詩としてファンの間で定着している。来年は7月2日から5日まで同所で開催される。【永田潤、写真も】