オレンジ郡から参加し、セーラームーンに扮したコスプレーヤー4人組。右から2人目がヘイゼンさん
オレンジ郡から参加し、セーラームーンに扮したコスプレーヤー4人組。右から2人目がヘイゼンさん
 世界で人気のアニメや漫画、ゲームなど、日本のポップカルチャーをテーマにした「アニメ・エキスポ」が3日から4日間、ロサンゼルス・コンベンションセンターで開催され、約20万人の人出で賑わった。アニメやゲームなどのキャラクターのコスチュームに身を包んだ熱狂的ファンが全米から集結し「コスプレ」を楽しんだ。

 参加者は、自他ともに認める「オタク」と呼ばれるファンばかりだ。お気に入りのキャラクターのコスチュームを身にまとう「コスプレ」(和製英語のコスチューム・プレー)に興じて、ヒーローやヒロインに成り切った。カメラを向けられると得意のポーズを決めるなど、独特な雰囲気が漂う中、多くの「コスプレーヤー」で、会場は熱気を帯びた。

七夕まつりの紹介では、短冊にはやはりアニメのキャラクターが多く描かれていた
七夕まつりの紹介では、短冊にはやはりアニメのキャラクターが多く描かれていた
 特設コーナーには、アニメや漫画に登場する日本庭園や桜並木、鳥居、教室、茶の間など、撮影用のセットが用意され、参加者は役者気分で思い思いのポーズを決めていた。コンピューターゲームとカードゲームの対戦では、「ゲーマー」(和製英語)たちが熱中。場外ではコスプレーヤーが、アニメの1シーンを演じ、人だかりができると、演技にさらに熱が入り、大きな拍手と声援を浴びていた。
 オレンジ郡在住でバイオラ大の女子大生ダニカ・ヘイゼンさんは、加州立大フラトン校に通うアニメ仲間らと4人で「美少女戦士セーラームーン」を演じ、「月に代わっておしおきよ!」と、決め台詞を叫んだ。ヘイゼンさんは、セーラームーンを選んだこととコスプレをする理由について「かわいくてパワフルな女性なので、とても魅力的。コスプレをすると、アニメの世界に入って主人公になった気分になることがとても楽しい」と語った。学友のティフ・チェイスさんは「小さい頃、スーパーマンやスパイダーマンなどのスーパーヒーローを好む男の子に対抗してセーラームーンになり切った。今は、童心に帰った気持ちで、憧れたセーラームーンのコスプレを本当に楽しんでいる」と話した。
 セーラームーンの自慢のコスチュームは、器用なクリスティーナ・パスさんの手作りだという。既製品は多くないため、コスプレーヤーのコスチュームのほぼすべてが手製だという。同じコスチュームを着たファン同士で、写真を撮り合ったり、コスチュームを誉め合ったり、情報を交換するなどし、交流を満喫する光景があちこちで見られた。
 アニメ・エキスポは、今年で22回目を数え独立記念日の週の風物詩としてファンの間で定着している。来年は7月2日から5日まで同所で開催される。【永田潤、写真も】

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