二世週祭のパレード、七夕祭りの週末が過ぎた。周りの高齢者の中には、来週かと思った、という人もいる。情報が行き渡らないのと、外出が困難など、理由はいろいろ考えられる。
 七夕飾り作りを、搬入ぎりぎりまでして、やっと会場に持ち込んで、やれやれ。その週末は、イベントを楽しむより、会場での労働にいそしんだ、汗だくの二日間だった。
 今年の人出はどうだったのだろうか、イベント内容は? と思いながらも、疲れた体を休める間もなく、いつもの日常に戻ったら、手痛い仕打ちにあった。手伝った飾りが賞に入らなかったとえらい剣幕でまくし立てられた。手伝った他の飾りは賞を取ったのに! と。お金をもらって作ったのでもない、もちろん審査に関係しているのでもないのに、ここまで言われるのかとがっくり、どっと疲れが増した。それだけ、七夕祭りに熱が入っているということにもなるのだろうか。
 飾りのコンテストが始まってから、審査基準についての疑問や、不満を耳にしていたが、それがより高まったという印象を持った。参加飾りが一つでも多くなるようにと、手伝った結果で争いが起こるようなことにでもなったら大変。
 飾り制作は、お金と労力が要る。その時間的余裕を考えて取り組まないと、凝った作品は難しい。しかも、実際手をつけない人に限って、あれこれ難しい注文をつけてくる。本来、参加型の楽しい祭りだったと思っている。皆で花を作って、組み立ててでは、完璧きれいにはなかなかならない。それでも、参加できるようでないと、出品作品は増えないと思う。作り手がいない団体などは、そのうち、お金を払って業者が作るようになるかもしれない。コンテスト中心になっていくのは、どうかと思う。
 七夕祭りが今後、どのように成長していくのか、二世週祭もポスターがほしいアメリカ人が多いが、それが将来にどう影響していくのか、興味があるところである。日系人のお祭りが、その枠を超えてきてるような気がするのは私だけだろうか。
 今度は閉会式の音頭に備えなければならない。賑やかなことが次から次へ、これがお祭り。【大石克子】

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