ロサンゼルス市議会はこのほど、犬に綱(リーシュ)を付けずに散歩することや公共の場での排尿行為、また公道に廃品投棄、公共の場での飲酒や花火の使用、禁煙エリアでの喫煙などといった「生活の質」に対する違反者に罰金を科すことができる条例を承認。ロサンゼルスのエリック・ガーセッティー市長の署名を経て、施行される。
試験的に始まったプログラム「Administrative Citation Enforcement」では、従来の裁判制度を回避し、警官やアニマルコントロールオフィサーが直接罰金を科すことができるようになる。かつては軽犯罪で扱わなければならず、多くの警官は軽微事件のために訴訟を起こすことを避け、取り締まりも消極的になっていた。しかし同プログラムの採用により、今後は取り締まりが強化される。
リーシュを付けずに犬の散歩をした違反者に対する罰金は、初犯が100ドル、2回目が250ドル、3回目が500ドル。それ以外の「生活の質」に対する違反者には、初犯が250ドル、2回目は500ドル、3回目は千ドルがそれぞれ科せられる。
ガーセッティー市長が署名し施行されると、違反切符により年間159万ドルの収入が見込まれているという。