カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は9月30日、買い物用プラスチックバッグ(日本での通称ビニール袋)の配布を禁止する法案に署名した。これまでロサンゼルス市やサンタモニカ市など、加州全域で127の自治体で禁止されていたが、州レベルで施行されるのは全米ではじめて。
同法案は、アレックス・パディラ加州上院議員(パコイマ選出)とケビン・ド・レオン同州上院議員(ロサンゼルス選出)により提出された。ブラウン知事が同法案に署名したことにより、2015年7月から加州全域のスーパーマーケットや薬局でプラスチックバッグの配布が禁止される。
16年7月からは酒屋やコンビニエンスストアでも実施されることになる。
店側は紙袋か使い回しができるプラスチックバッグを10セントで販売することができる。
また同法案には、プラスチックバッグ製造業者に対し、再利用可能なバックの製造に切り替えるための支援策として、200万ドルの貸し付けを行うことも組み込まれている。
プラスチックバッグ製造業者など同法案の反対派は、プラスチックバッグが禁止されることにより雇用が削減され、これから10セントでバックを販売し始める小売業者に利益をもたらすだけだと主張。
一方、環境保護団体など賛成派は、製造業者はプラスチックバッグが大量のゴミとなり環境にも影響を及ぼしていることに責任を取るべきだと訴えている。