よりいっそうのサービス向上の一環としてANAは、増え続けるグローバルカスタマーのニーズに応えている。機内食は、世界20路線のビジネスクラスで、各国を代表する有名ホテルやレストランと高品質なコラボレーションメニューを展開している。
全米に約60店舗を展開するパティナは、常に人気レストランの上位にランクされ、数々の権威あるレストラン賞を受賞。ディズニー・コンサートホール1階にあるLA店は、創作性豊かなカリフォルニア料理が評判を呼び、ハリウッドスターなどセレブが足繁く通う名店として知られている。
パティナグループ創設者でマスターシェフのジョアキン・スプリシャルさんは、新メニューの開発に当り、牛肉、魚、ロブスター、野菜、果物のすべての食材を厳選したといい、和食材は「生のマグロと、しょうゆ、柚を使った。おいしい日本食も取り入れ、お客さんに喜んでもらえる料理ができた」と胸を張る。ANAとのパートナーシップについては「最高の料理と手厚いもてなしを提供する」という点で合致したとし「とても誇りに思い、楽しみにしている」と語った。
ANAのコラボレーションメニューは、北米ではLAが初だという。三宅英夫・米州室総務ディレクター兼LA支店長は、パティナを選んだ理由を「われわれの大切なお客さんに、びっくりされ、喜ばれる料理のメニューを提供できるのは、パティナだったから」と説明。LAの多人種多文化にふれながら「ANA機は、日本人のみならずアメリカ人、アジア人など多くの方々に乗ってもらっている。パティナは、さまざまなお客さんに喜んでもらえるフュージョン料理を作ってくれた」と誉めた。平子裕志・米州総支配人兼NY支店長は「パティナは、料理にこだわりを持ち、現場に行って食材を探す姿勢に心を打たれた」「名門レストランにもかかわらず、独創性を貫いて新しい料理を作っている。『チャレンジング』というわれわれの企業文化に通じ、共感を覚える」と評価し、新メニューによるサービス向上に期待を寄せた。【永田潤、写真も】