81歳になられる天皇陛下の誕生日を祝い、乾杯する堀之内総領事夫妻
81歳になられる天皇陛下の誕生日を祝い、乾杯する堀之内総領事夫妻
 12月23日に81歳になられる天皇陛下の誕生日レセプションが2日、ハンコックパークの総領事公邸で開かれた。招待客約360人に、すしや地酒、ラーメン、お好み焼きなど多種類の和食が振る舞われ、盛大に祝った。

あいさつに立つ堀之内総領事。在外選挙人証を手に、投票を呼びかけた
あいさつに立つ堀之内総領事。在外選挙人証を手に、投票を呼びかけた
 堀之内秀久総領事があいさつに立った。当日は雨となったが、渇水期のロサンゼルスにとって「待ちに待った雨」と表現し、悪天候の中での多数の参加に謝意を表した。天皇陛下については「美智子皇后さまとともに非常に健康に住まわれている」と紹介。自身については「8月の着任以来、温かい歓迎を受け感動している」と感謝した。
 総領事は、衆院選で3日から始まった在外投票に関し、投票権獲得は「まさにロサンゼルスの邦人の尽力があって実現した」と強調。だが、前回の投票者数が、ニューヨークの千人に対し、当地は700人だったことを「残念」だとし、在外選挙人証を示しながら「日米文化会館に行って投票し、みなさんの声を国政に聞かせてほしい」と促した。選挙の結果がどうであっても「日本と南加、アリゾナの関係は強固であり続ける」と確信し「日米の友情関係がさらに深まることを祈念したい」と締めくくった。
 陛下は、皇后さまとともに全国各地を回られ、東日本大震災の被災地を慰問したり、広島の原爆慰霊碑に花を手向けて拝礼するなど、元気に公務をこなされている。
天皇皇后両陛下の写真の横に立ち、写真に納まるアンソニー・サントスさん
天皇皇后両陛下の写真の横に立ち、写真に納まるアンソニー・サントスさん
 公邸の広間には、天皇皇后両陛下の御真影が飾られた。その横に立ち写真に納まったアンソニー・サントスさん(19)は、天皇について「日本は、祖父が親交する国なので好きで、天皇はとても高貴に見えて尊敬できる」と話した。サントスさんの祖父ロイ・G・ヤングさんは、中央アメリカの国のベリーズ出身で、かつて当地で同国の総領事を務めたという。
 今秋、旭日双光章を受章した日系パイオニアセンター会長の半田俊夫さんは勲章を胸に、他の受勲者とともに皇居・宮殿で陛下に謁見した。陛下の「国のために長年尽くされ、ありがとうございます」など、感謝尽くめの言葉に「日本人の魂に響いた。いい国に生まれたことを誇りに思った」といい、胸が熱くなったという。「これからも体に気をつけて、尽力して下さい」と励まされ、「温かい気持ちになり、やる気が沸いた」と意欲を示し、故国へのさらなる献身を誓った。
 会場では、世界無形文化遺産に登録された和食に続こうと、日本が世界に売り込む、新幹線や観光を促進、そして世界で初めて一般に販売される燃料電池車が展示され、クールジャパンの紹介に努めた。【永田潤、写真も】
新幹線と日本観光のプロモーション
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サビーン総領事夫人(左から3人目)が生けた作品を囲む、来年発足する「いけばな教授会」のメンバー
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