カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事(76)は5日、4期目の就任演説と施政方針演説を行った。州都サクラメントの州議会で行われた演説でブラウン知事は、2030年までの15年間で、電力源の50%を再生可能エネルギーとする目標を掲げた。
演説の中でブラウン知事は、低エミッション車などの使用を促進させ、自動車とトラックの石油燃料消費を最大50%削減することを目標とすると言及。
さらに屋上太陽光発電システムなどをより多く導入し、既存の建造物のエネルギー効率を2倍にし、暖房用エネルギーをよりクリーンにしていくことを目指すという。
こうした取り組みを通して、国連が掲げた50年までに気温上昇をセ氏2度未満に抑える国際目標を達成するため、加州としても全力で取り組んでいきたいと力を込めた。
加州で4期にわたり知事を務めるのはブラウン知事が初めて。昨年11月に行われた中間選挙で、対抗馬の共和党のニール・カシュカリ氏に勝利し、4度目の再選を果たしている。同知事は加州の歴代知事の中でもっとも任期が長く、また現在、全米最高齢の知事となった。