創立104年を迎えた南加和歌山県人会(有地敏弘会長)は1月25日、2015年度の新年総会ならびに親睦会をモンテベロのレストランで催した。会場には来賓や会員ら約70人が集まり、久しぶりに顔を合わせる同郷仲間と懐かしい地元の言葉を交えたあいさつを交わし、親睦を深めた。
ジャック・坂地さんの司会で始まった総会および新年会では、先亡者に黙とうを捧げた後、新年を祝う歌「1月1日、年の初め」を斉唱し、同会の今年1年の繁栄と、会員の健康を祈願した。
任期4年の役員全員の留任が決定し、今年で就任4年目になる有地会長が日英両語であいさつ。世界中で紛争や自然災害などが猛威を振るう中、「このように1年に一度、皆さまのお顔を拝見できるのを嬉しく思う」と述べた。また、今年秋には和歌山県で第70回国民体育大会(紀の国わかやま国体)が開催されることを受け、県人会で開会式に参加する計画を発表。高野山への1泊旅行などを含む故郷訪問スケジュールを立てているといい、会員に広く参加を呼びかけた。
会場ではまた、80歳以上の会員を表彰する式典が行われたほか、今年100歳を迎えた入山敏子さんに、県庁から届いた賞状が読み上げられた。サンタマリアに在住の入山さんは「レタスキング」として知られる南弥右衛門さんの長女で、この日はあいにくの欠席となったが、義弟の入山正夫さんが代理で賞状を受け取った。
食後は松豊会による民謡とケルシー・クワングさんによる歌などで盛り上がった。
式典後、有地会長は羅府新報の取材に対し、「今年は会長最後の年になるので、今まで以上に若者会員の勧誘に力をいれ、また会員名簿の整理もしていきたい」と話した。同県人会では若者会員の育成に力を入れており、大学進学を予定している高校生への奨学金授与と、夏休みを利用した和歌山県への短期留学プログラムを続けている。
【中村良子、写真も】