日本では、今年被爆70周年を迎える広島と東京を訪れる。シンポジウムとフォーラムに参加し、政府の要人や経済界の重鎮に面会したり、各分野で活躍する地元のリーダーと意見交換に努める。
メンバーは1月31日、JBA(南カリフォルニア日系企業協会、三宅英夫会長)がホストを務めた歓迎レセプションに招かれた。激励を受けるとともに、日米経済やJBAの歴史と社会貢献活動、日系企業の経済活動などについて学んだ。
すべてのプログラム参加者は、日本で生まれたり、出張やバケーションで訪日した経験を持ち、日本語をうまく話す人もいる。40代後半から50代の3世、4世がほとんどで、大企業や有名大学、政府関係機関などに従事する経営幹部や教育者、管理職などシニアクラスの逸材が揃う。各人は、居住する南北カリフォルニア、シアトル、デンバー、デトロイト、ホノルル、ニューヨーク、ワシントンDC、シカゴなど各地域を代表するリーダーばかりだ。各人が自己紹介し、抱負を語った。
アーバインに住み、ボーイング社に勤めるリンダ・タイラさんは、先祖は父方が沖縄、母方は福岡、福島、東京出身という。自身は東京で生まれ「友達とまだ連絡を取り合っているので、日本に行くのが楽しみ」と話す。訪日については、一般の旅行者や出張者では、まずできない特別な経験が持てるとし「政治家や政府関係者、大きな会社の重役と話すことができる一生に一度しかない機会なので大事にしたい」と抱負を話した。また、10年前までジャーナリストとし
ヒラノ団長は、メンバーが各地域の日米協会や姉妹都市協会などに属し、草の根交流を促進していることを強調し「帰国すれば地元の日系社会に戻りまず、日本で学んだことを伝えてほしい。そして、日米両国の役に立ってほしい」と願う。同招聘プログラムについては「日米関係の構築のために活動するわれわれの将来への投資である」と表現し、「日本政府の思いやりに尽きる」と謝意を表した。【永田潤、写真も】