渡辺新会長から西南アワードが手渡されたメンバー。8年会長を務め今年退任した柴さん(中央)にも贈られた
渡辺新会長から西南アワードが手渡されたメンバー。8年会長を務め今年退任した柴さん(中央)にも贈られた
 日本人、日系人の高齢者への社会福祉活動を行う西南シニア・シチズンズ・クラブは7日、同センターで新年会と役員就任式を開催した。堀之内秀久・在ロサンゼルス日本総領事をはじめ日系諸団体の代表者、同クラブメンバーおよそ60人が集まり、新年を祝うとともに、カラオケやラッフル抽選会などの余興を楽しみ交流を深めた。

 同クラブは現在、日系2世や帰米2世、日系3世が中心となり、さまざまなアクティビティーを開催している。8年間会長を務め今年退任した柴邦雄さんは、世代を超えてメンバーが交流し、日系人であることの誇りを忘れずに活動してきたことを振り返り、「いろいろなことがありましたが、思い出すのは良いことばかり。ボランティアとして参加してくれる各クラスの先生、メンバー一同に感謝したい」と述べ、新たに就任した鈴木良雄会長にバトンを渡した。
 新年会ではジョージ・ナカノ元加州下院議員の司式により、本年度の役員が就任宣誓をした。鈴木新会長は、メンバーからの意見を取り入れ、これまで実現しなかったことにも取り組んでいきたいと抱負を語った。
 同クラブの活動にボランティアとして長年貢献してきたメンバーには西南アワードが手渡され、またロサンゼルス市からも表彰状が贈られた。
 同クラブメンバーは2009年に、二世週祭のパレードに登場するねぶたを作成。二世週祭マスコットの秋田犬のねぶたを作り、10年のパレードにも引き続き登場した。新年会に出席していた南加日商上級副会頭で昨年の二世週祭実行委員長を務めた岡本雅夫さんは、昨年10月、ねぶたの本拠地青森県を訪れ、同県観光課の職員から「世界各国で披露されているねぶたも、どこも1回だけで終わってしまう中、コミュニティー団体が協力し、ねぶたを作成しているのはロサンゼルスだけ」と感謝されたエピソードを報告。メンバーらの協力をたたえた。
 カラオケでは「LA歌謡クラブ」のメンバーが日頃の練習の成果を披露。堀之内総領事もカラオケに参加し、会場を盛り上げた。
 同センターではコンピューターや書道、フラワーアレンジメントなどのクラスを設けている。講師はすべてボランティア。ほかバザーやピクニック、法律相談、健康相談会なども実施している。メンバーたちの憩いの場としても利用されている。【吉田純子、写真も】

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *