ロサンゼルス統一学校区(LAUSD)のフードサービス担当主任に、利害衝突や食品システムの不正操作などの疑いがもたれ、内部調査が行われており、その間暫定的に解任させられていることが分かった。

 食品の不正管理などの疑いがもたれているのは同統一学校区のフードサービス担当主任のデイビッド・ビンクル氏(52)。食品販売業者への支払いを誤って報告したほか、同統一学校区の年間マーケティングプログラムの予算50万ドルを不正に運用した疑いがもたれている。
 同統一学校区では、子どもたちにより健康な食事を提供するため、チキンナゲットやピザなど脂肪分の多いファストフードのメニューから一変、脂肪分を抑え新鮮な野菜を取り入れたメニューに改善するなどの取り組みが行われていた。
 児童の肥満撲滅キャンペーンを実施するミシェル・オバマ大統領夫人からも称賛され、また農務省(USDA)からも表彰されるなど、その画期的な対策は評価を得ていた。
 同氏は容疑を否認しており、現在、自宅待機を命じられているが、その間も年間15万2千ドルの給与は引き続き支払われているという。
 同統一学校区は、ニューヨーク統一学校区に次いで全米2位の規模を誇る。現在行っている3億5400万ドルの給食プログラムは、管轄区内の1200校の学校に通う生徒61万5千人に、毎日71万6千食分の食事を提供している。

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