ロサンゼルスのグリフィスパークに生息していたマウンテンライオンが13日朝、近くのロスフェリスの住宅敷地内で隠れているのを住民に発見された。同日夜には野生動物保護局が追い出すことに成功し、事なきを得た。
マウンテンライオンが発見された家はグリフィスパークの丘の斜面に建っており、斜面に土台を作りその上に家が建てられているため、土台の中が空洞になっていた。その隙間にマウンテンライオンは隠れていたという。
家の持ち主によると、家の土台の隙間をのぞくと、およそ150ポンドほどのマウンテンライオンがまるで幽霊のように白く浮かび上がり、静かにひそんでいたという。
現場に到着した野生動物保護局の職員がテニスボールなどを投げて、何度もおびき出そうとしたがまったく動じず、効果はなかった。
一夜明けた14日午前9時半ころ、諦めかけた時にようやくマウンテンライオンは隙間から出てきたという。その場を立ち去ったマウンテンライオンのその後の行方は現在までのところ分かっていない。
このマウンテンライオンは「P(プーマ)―22」と呼ばれ、3年ほど前の2012年3月に発見された。サンタモニカマウンテンで生まれ、サンディエゴ・フリーウエー(405)とベンチュラ・フリーウエー(101)を渡ってグリフィスパークまでたどり着き、以後住み着いたとされている。
世界の驚きの写真を掲載する雑誌「ナショナルジオグラフィック」が、夜のハリウッドサインを背景にこのマウンテンライオンを撮影することに成功し、13年11月号に写真が掲載されたことで一躍有名になっていた。