ラーセン美奈子会長(前列中央)と来賓、同協会加盟団体の会主、役員らが記念撮影
ラーセン美奈子会長(前列中央)と来賓、同協会加盟団体の会主、役員らが記念撮影
 南加日本民謡協会は22日、モンテベロ市にあるクワイエットキャノンで総会と新春親睦会を開催した。昨年に引き続きラーセン美奈子会長と役員の続投が承認され、同協会に加盟する7団体が民謡と民舞を披露。南加地区での日本文化の発展と継承に向け今後も協力していくことを誓い合った。

 会長に就任して2年目を迎えたラーセン美奈子氏(竹嶺会所属)は、これまでボイルハイツにある敬老引退者ホームをはじめ、日系コミュニティーのイベントにボランティアとして参加し、民謡や民舞を披露してきた。「今後は子どもたちにも日本民謡を歌う楽しさを教え、民舞を披露する機会を増やしていきたい」と力を込めた。
 日本の伝統文化が南加地区でこうして継承されてきているのは「日系コミュニティーに携わってきた先人たちの努力が実っている。私たちの世代でなくしてしまってはいけない」と語る。
 また日本語を話さない若い世代がせっかく興味をもってくれても、日本語でしか教えられないシステムではせっかくの機会を逃してしまうことになる。「英語でも教えられるよう移行していかなければならない時代を迎えていると思う」と話した。
 来賓として出席した南加日系商工会議所の青木義男会頭、南加県人会協議会の小林正三会長がそれぞれ祝辞を述べた。舞踊や民謡など日本文化への理解と継承に励む学生への奨学金制度を導入している南加県人会協議会の小林会長は、若い世代にも日本の民謡、民舞を継承し、南加地区で絶やすことなく伝えていくことの重要性を訴え、同協会のこれまでの活動をたたえた。

元気の良い歌声と演奏を披露した松豊会のメンバー
元気の良い歌声と演奏を披露した松豊会のメンバー
 エンターテインメントでは、同協会に加盟する松豊会、菊田会、豊渕会、松前会、寿の会、豊春会、竹嶺会の7団体が日頃の練習の成果を披露した。メンバーの中には米国で生まれ育ち、日本語を話さない日系3世、4世もいるが、自分のルーツである日本の伝統民謡を継承しようと、日々練習にいそしんでいるという。
 9月13日にはトーレンスのジェームズ・アームストロング劇場で「秋の民謡・民舞ショー」を開催する予定になっている。昨年は9月7日に予定していたが県人会協議会の創立50周年記念式典と重なってしまったため、開催中止となっていた。今年は1年のブランクを経てメンバーたちが自慢の歌声と民舞を披露する。【吉田純子、写真も】

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