ロサンゼルス国際空港(LAX)付近の駐車場で15日朝、駐車してあった車の中に爆発物とみられる不審物が入っているとの通報があった。結局、爆発物ではなかったもののロサンゼルス市警察(LAPD)の爆発物処理班が動員されたほか、メトロ「グリーンライン」の駅が閉鎖され、通勤ラッシュ時の交通網にも影響がでた。
爆発物とみられる不審物は同日午前8時10分頃、メトロ「グリーンライン」のアビエーション/LAX駅の高架下に設置されている駐車場で通行人によって発見された。
直ちに爆発物処理班が現場に到着し、爆発物処理ロボットを用いて不審物の解体作業を開始。その間、グリーンラインのマリポサ駅からホウソーン/レノックス駅区間は運行が停止され、同区間の駅も閉鎖された。
不審物は白色のワゴン車の中にあり、爆発物処理ロボットがゆっくり背後から車体に近づき、後部の窓ガラスを割り、確認作業が行われた。30分後には爆発物ではなかったことが分かり、メトロが短文投稿サイト「ツイッター」で事態の収拾を伝えた。
また現場に近いセンチュリー・フリーウエー(105)とセプルベダ通りの交差付近と、サンディエゴ・フリーウエー(405)と105の交差付近も一時通行止めとなったが、午前10時過ぎには解除された。
前日の14日午後9時半頃にも、ビバリーセンターにほど近い3街とオーランド・アベニュー付近で爆発物とみられる不審物が発見された。
通報を受け、現場に到着したLAPDの爆発物処理班が調査を開始。
結局、不審物は環境試験に使われる容器であることが分かったが、周辺にはレストランなども多く、従業員や付近の住民は解体作業の間、一時避難する事態となった。