全米肺協会が29日に発表した最新の調査結果によると、ロサンゼルス、ロングビーチを含む南カリフォルニア地区が全米でもっとも大気が汚染されている地域であることが分かった。

 ロサンゼルス、ロングビーチ地区に次ぎ加州で2番目に大気汚染が深刻なエリアは加州中部トゥーレアリ郡のバイセイリアとポータービル地区。3位がベーカーズフィールド地区、4位がフレズノとマデラ地区、5位がサクラメントとロズビル地区となった。
 同協会によると、カリフォルニア州の大気汚染はクリーンエア法やそのほかの取り組みなどによって以前より少しずつ改善してはいるものの、長引く干ばつが影響して、他州と比べると汚染レベルは高いという。
 同協会のオリビア・ガーツ会長によると、こうした加州の取り組みは効力を発揮してはいるが、加州の住民の70%、およそ2800万人が住む南加地区は依然大気が汚染されており、健康的なレベルではないと話す。
 大気汚染が深刻化する地区の住民は、肺がんやぜんそく、心臓疾患などになるスクが高いという。
 加州の大気汚染の主な原因は、車やディーゼルトラック、バス、船、農業用車両などから排出される排気ガスのほか、製油所や工場、山火事などから発生する微粒子に起因する粒子汚染も原因となっている。
 また深刻化するスモッグは加州の天候や気温、地理的要因も影響している。【吉田純子】

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