今年で創立105周年を迎えた南加広島県人会は6月21日、同婦人会、若者会員を中心としたヒロケングループ合同のサマーピクニックをブエナパーク市のボイセランク公園で催した。猛暑が予想されたこの日だったが、終始心地よい風が吹くなど最高のピクニック日和となり、子どもから大人まで3世代約200人は青空の下でのアクティビティーを満喫した。
集まった来賓と会員を前に森岡良尚会長は、「今日はゆっくりと楽しんでください」と開会のあいさつ。会場では、広島に本社を置く「おたくふソース」の米国支社「おたふくフーズ」(サンタフェスプリングス)から寄付されたソースで作った焼きそばをはじめ、約10年前から毎年、会員の長井朝江さんが約1週間かけて作るあんこを使った宇治金時、会員から寄付されたホットドッグやコーンなどが振る舞われ、参加者は舌鼓を打った。また食後には、ミニ運動会が開催され、それぞれが初夏の午後を楽しんだ。
この日、朝から会員らとともに会場のセットアップに取りかかっていた森岡会長は、同県人会に入会して約60年になる。入会当初、広島県人会のピクニックはロサンゼルス日系社会の名物ともいわれ、5、6千人の参加があったという。しかし会員数は年々減少を続け、高齢化も著しい。会長は、「スムーズに若い世代に会の運営を引き継ぎたい」と話すものの、引き継ぎの具体的なめどは立っておらず、今後の大きな課題とした。
今年は同県人会創立105周年目にあたり、同会は来年2月の新年会時に記念式典を予定している。式典への参加を依頼するため会長は先日、広島県庁を訪れたことも報告した。【中村良子、写真も】