ロサンゼルス市議会は8日、野球場などスポーツ会場での無煙たばこ禁止条例案を14対0の全会一致で可決。今後、ドジャースタジアムやステープルセンターなど同市内で開催されるスポーツイベント会場で、無煙たばこの使用が禁止される。

 無煙たばことはかぎたばこの一種で、火を使わず、煙が出ない特徴を持つ。煙が発生しないため周囲の人に煙による不快感を与えずに済むことが利点として挙げられているが、無煙たばこも通常のたばこ同様、ニコチンが含まれているため、健康への影響が懸念されている。
 発がん性物質も含まれており、口腔がんや食道がんなどを引き起こす危険性も指摘されている。
 同条例案を提案したホゼ・ウイザー市議は「球場などスポーツ会場は、公園や学校、複合施設と同様、多くの人が集まる場所。無煙たばこの使用を許可すべきではない」と主張していた。
 米疾病対策センター(CDC)によると、高校生のスポーツ選手の無煙たばこ使用率は、通常の生徒の2倍近くだという。2001年から13年までの間、喫煙率は急激に減少する一方、スポーツ選手の無煙たばこの使用率は増加していた。
 ウイザー市議によると、13年の高校生の男子スポーツ選手の中で無煙たばこを使用する生徒の割合は、17・4%だったという。
 ロサンゼルス・ドジャースは、同条例案を支持する声明を発表していた。

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