新潟県十日町は絹織物の産地で 、原料の「からむし」(イラクサ科の多年草)の葉の部分は以前は捨てられていたが、食品として再利用しようと調べたところ、ビタミンB1、B2、カリウム、βカロチン、カルシウムなど栄養素が豊富に含まれていることが分かった。健康食品として開発、栄養価がサラダのように豊富なことから「越後サラダうどん」と名付けた。
トーレンスのミツワマーケットで開いた試食会では、「人気の日本食」「ヘルシー」「オーガニック」を前面に押し出した。3時間で約150人に振るまい、アンケートを実施し50人から回答を得た。つるっとしたのどごしや、コシのあるモチモチとした食感、さわやかな風味が受け「とてもおいしい・おいしい」と答えた人が92%に及んだ。同店の濵松孝明ゼネラルマネジャからは「保存性の高い乾麺はよく売れるので、継続的にイベントを実施すればいい」とアドバイスされ、次回の試食会を催す予定。
試食のたれは、麺つゆだったが、このたびの調査ではサラダうどんが、世界の料理との相性がいいことを知った。ヒュージョンとして、各種サラダやサルサなどと混ぜたり、パスタとしてなど、さまざな食べ方を考案して提案する。
販売店へのあいさつ・視察を、日系ではニジヤ、マルカイ、そして自然・オーガニック食品をウリにするホールフーズ・マーケット、トレーダー・ジョーズを訪れた。ビーガンやオーガニック専門レストランへの売り込みも行いたいとしている。
LJマルシェは、ドラマや映画の撮影が行われた日本各地のロケ地を紹介する雑誌「ロケーションジャパン」の物販部。雑誌では、現地の名物も掲載しており、LJマルシェは地元と協力しそれらの商品の開発、PR、販売を行って地域おこしに貢献する。木庭清美主任は「物が売れないと、地域は潤わない」と強調し、全国の名産の米国への売り込みに意欲を示している。今回の市場調査については「試食会での反応がよくてよかった。情報を収集し分析し、来年のアメリカでの販売に役立てたい」と抱負を述べた。【永田潤】