特別イベント「ジャパン・ファミリーデー」は、今年で15回目。成熟した両競馬場の友好を祝し、日本のさまざまな文化や日本の観光名所などを紹介し、競馬ファンや家族連れなど多くの参加者を喜ばせた。
茶道、華道、書道、折紙、空手、相撲、剣道、古武道、民謡、琉球舞踊、津軽三味線、下駄舞踊アート、太鼓など多くの日本の伝統文化・芸能に加え、アニメ関連などサブカルチャーを紹介した。
参加者はただ見学するだけでなく、折り紙を折ったり、書道では自分の名前を書いたり、土俵に上がって巨漢力士と対戦したり、ステージで出演者と民謡を唄ったりする趣向を凝らした体験型が受け、大人から子どもまで家族全員が日本文化を堪能。また、和食ではすし、たこ焼き、カレー、肉まん・あんまん、日本酒、お茶、ラムネなどが販売され、お祭りコーナーでは、お面が並び、子どもたちがヨーヨー釣りやおもちゃすくいに興じて、縁日のような雰囲気を醸し出した。
競馬文化を通じ国際交流
「お互いに末長く継続」
1995年の友好提携締結後、サンタアニタは「東京シティカップ」、大井は「サンタアニタ・トロフィー」、それぞれで記念レースを開き競馬文化を通じ国際交流を深めている。提携は事業面の情報・意見交換のみならず、騎手と調教師が行き来した技術交流も進め、競走馬も大井に出走するなど、深まるばかりの交流の継続を願う。大井は、サンタアニタから学んだ施設の改良や顧客サービスの向上などに役立てている。
来米した大井競馬の特別区競馬組合・副管理者開催執行委員長の斉藤弘さんと、東京馬主会の事務局長の内田尚広さんは、ウイニング・サークルで馬主に優勝トロフィーを手渡した。
サンタアニタに初めて訪れた内田さんは「きれいな山をバックにした大自然、クラシカルなスタイルの競馬場、カラッとした湿度の気候などすべてがすばらしい。おいしい食事を食べながら、大好きな競馬を見るのは最高の環境だと思う」とし、ブリーダーカップなど大きなレースが開催される同競馬場については「名実ともに権威がある競馬場だとわかった」と述べた。「出走前の競走馬に帯同するポニーと、降馬時に対応するクォーター・ホースの制度を知り馬本位に考えられ、印象的だった。サンタアニタのいいところをすべて取り入れ、大井も一歩でも近づければいい」と抱負を述べた。