上映前のあいさつで、原所長は日本と近隣アジア3カ国合作の映画上映について「ユニークで、他国の文化と社会を知ることができ、日本と他国との関係づくりにも役立つ」と強調した。コリアファウンデーション・ロサンゼルスのビョンコン・キム所長は、日韓合作の上映という国際交流基金とのコラボレーションを喜び「今夜のイベントは、文化交流を超越した日韓両国の明るい未来のための関係作りに寄与することを確信する」と述べた。
原所長は、合作映画を紹介する理由について「日本と関係の深い国々であり、LAはまたアジア系市民が多いので、そういった人たちにより日本を身近に感じてもらいたかった」と説明。また、上映作品は日本語と英語に加え、アジア3カ国語が話されているとし「映画を通して語学を学習することは、とてもいいこと。日本語を学ぶきっかけになるとうれしい」と期待を込め、鑑賞を呼びかけている。
韓国とのコラボレーションについて原所長は「文化交流だからこそ、こうしたイベントが簡単にできる。これを契機にますます力を入れたい」と意欲を示した。今後の二国間交流の発展については「互いにポップカルチャーが強いので、若い人と事業を進めることができればいい」と語った。
4回シリーズの同イベントは、日本が韓国、シンガポール、タイ、中国のアジア各国と共同制作した各作品を紹介する。上映会は、アジアの中の日本の姿を米国人や当地在住のアジア諸国からの移民に紹介し、ともに楽しむことを趣旨とする。
上映会の入場は無料で、参加は予約不要。問い合わせは、電話323・761・7510。【永田潤、写真も】
▽3作品の日時は次の通り。
5月11日(水)午後7時
「Fly Me to Minami~恋するミナミ~」
5月25日(水)午後7時
「アリエル王子と監視人(Hand in the Glove)」
6月8日(水)午後7時
「黒四角(The Black Square)」