知事は、2人並んで観光のプロモーションビデオを見た監督から「やはり沖縄は、すばらしい」と誉められたという。場内アナウンスでは、沖縄について「プロ野球チームが最も集まる春季キャンプ地である」。そして「デーブ・ロバーツ監督は、沖縄で生まれた」と告げられると、スタンドはどっと沸いた。
知事は「10月の世界ウチナーンチュ大会のプロモーションで来米した」と紹介を受け、マウンドへ。投じた一球は、わずかに届かず「あと60センチくらいだったので残念だった」と悔しがったが、県民を代表した始球式とプロモーションについて「とても光栄で、県民に夢と希望を与えることができ、すばらしい企画だった。沖縄と世界大会について大いにアピールでき、たいへんな成果を収めたと思う」と胸を張った。
知事によると、世界には沖縄移民が約40万人いるといい「その中から世界的に活躍するロバーツ監督が出てうれしい。(沖縄系の)子どもたちの目標になる」と力を込めた。始球式前に力強い演奏を披露した主に沖縄系で構成する「琉球國祭り太鼓」の若いメンバーに大きな拍手を送り「沖縄が誇る伝統文化なので、ずっと頑張ってほしい」と、継承に期待を寄せた。
知事はまたメッツのテリー・コリンズ監督から表敬され、オリックス監督時代に「春季キャンプで宮古島に滞在したことがある」と言われ、「沖縄にたくさん人が来るといいね」とエールを送られた。トミー・ラソーダ元監督は親日ぶりを発揮し、知事と國吉信義・北米沖縄県人会会長らと一緒に記念写真に納まっていた。
知事ら一行は、ハワイ、ロサンゼルス、カナダ・バンクーバー、ワシントンDCの4都市を訪問し、現地の沖縄県人会などを訪問し大会への参加を呼びかける。【永田潤、写真も】