著書「花だから咲く」を披露する樋口さん。若い日本人女性たちに「夢を追い求めて」と語りかけ、勇気を与える
著書「花だから咲く」を披露する樋口さん。若い日本人女性たちに「夢を追い求めて」と語りかけ、勇気を与える
 オレンジ郡に在住し、不動産エージェントのかたわらで、文筆活動に励む樋口ちづ子さんが、「花だから咲く」〜ゼロから始めたアメリカ極苦楽ライフ〜(幻冬舎)を先月末、出版した。著書では、樋口さんがアメリカ生活を通して経験した生き方や考え方などを紹介し、夢をためらう若い日本人女性たちに勇気を与える。

 「生きたい自分、生きていますか?」と、語りかける樋口さん。大きな憧れを抱いて海を渡り、仕事と結婚、子育てもした。「そうしたかったら」。同書は、日本語雑誌「USフロントライン」に執筆し、好評を得た30エッセイに、今回の刊行にあたり書き下ろした20作を加えた計50エッセイを一冊にまとめたもの。

樋口さんの著書「花だから咲く」
樋口さんの著書「花だから咲く」
 トランク1つ、ポケットには500ドルと片道の航空チケット。新天地アメリカで、ゼロからスタートした生活で経験した、人、仕事、習慣、天候、考え方、生き方…。広大な国土、多様な価値観を内包する豊かな国で、夢を追い求め、無我夢中で生きてきた中で出会ったさまざまな人々との邂逅(かいこう)は、豊かな「今」をもたらした。移民の国アメリカという、多様な人種がそれぞれの夢と困難を抱え持つ地で、日本人としての矜持を持ちつつ、普遍的な人間として誇りを持って奮闘する一人の日本人女性の生き様を描いた50の珠玉のエピソードは、夢を持ちながらも、飛び立つことをためらう若い日本人女性たちに捧げ、前に進む希望を与える。
 評判を呼んだ3年間の雑誌連載に対し、樋口さんは「アメリカでたくましく生きる日本人女性の困難や喜びを代弁したつもりで、それがたくさんの読者の共感を得られた理由だと思う」と話す。若い日本人女性にエールを送る内容だが、「私のような普通の人の普通レベルのアメリカ生活の悲喜こもごもを描いたものなので、私と同世代の人たちに読んでもらって『そうなのよ、よく書いてくれたわね』と思ってもらえればうれしい」と希望する。
 定価は1000円で、当地では紀ノ國屋書店のコスタメサ店で販売されている。その他、最寄りの書店、ネットではアマゾンや楽天でも注文できる。
 樋口ちづ子 山口県萩市出身。早稲田大学卒。カリフォルニア州オレンジ郡在住。在米38年。1976年に渡米し、アラバマ州を皮切りに全米各地を仕事で回る。ラスベガスで結婚、一女の母に。10年在住した後、カリフォルニアで美術を学び、あさひ学園教師やビジュアルアーツ教師を米国の授業で務める。95年、サンディエゴ美術館で開催された「オールカリフォルニア美術展」で1200点の応募作品中、金賞を受賞。パリ、メキシコ、ニューヨークでグループ展開催。99年から不動産業に従事。カレッジオブデザートで学ぶ。不動産エージェント。カリフォルニア州公認公証人。
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