開幕式で、テラガワ実行委員長があいさつに立ち開会を宣言した。新村・総領事代行、大川JBA会長、海部優子ジャパンハウス館長、マイケル・アントノビッチ・ロサンゼルス郡参事ら来賓が祝辞を贈った。各人は、祭りの安全や成功を祈念し、団結を呼びかけた。
テラガワ委員長は、テーマについて「われわれが受け継いできたすべての伝統を重んじながら、新たな試みを行う」と意欲を示した。祭りの開催の意義を「日系コミュニティーが結束を示す場であり、その時が今来た」と強調。「次の76年を継続するには、時代の変化に合わせて対応しなければならない」と、永続に強い意志を示し「76回続く伝統の祭を受け継いでいこう」と述べ、テーマの実行と協力を呼びかけた。
パレード(8月14日午後4時開始)のルートは、昨年と変更はない。セントラル・アベニューと三街を発着点とし、二街で左折し、サンペドロ・ストリートで右折、1街を右折し、セントラル・アベニューで右折し起点に戻り終了する。
グランドマーシャル、パレードマーシャル、地域表彰の3団体、パイオニア賞5人の受賞者がそれぞれ紹介され、大きな拍手が送られた。各賞受賞者は、グランドパレードに参加した後、昼餐、晩餐の各会で表彰される。
グランドマーシャルは奈良佳緒里さん(エミー賞受賞のメイキャップアーティスト)、パレードマーシャルはブリタニー・イシバシさん(女優でアニメ映画「ティーネエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」で「カライ」役を演じた)が、それぞれ選ばれた。
二世週祭の功労ボランティアをたたえる「インスピレーション賞」は、ロドニー・カゲヤマさん(俳優)、レスリー・カワイさん(振付師でダンサー)、故ジョン・タマキさん(俳優)の3人。日系社会の功労者を表彰する「パイオニア賞」は芥川義則さん、サカエ・イノウエ・アラタニさん、トム・マルモトさん、テリー・タナカさん、エミコ・カトウ・ヤマダさんの5人。実行委員長賞は羅府新報社がそれぞれ選ばれた。
女王候補者は、ジュリア・キヨミ・タニさん(パサデナ日本文化会館)、カヤ・ミネザキさん(米国日系レストラン協会)、ヘザー・ヨネコ・イワタさん(イースト・サンゲーブルバレー日系コミュニティーセンター)、シャンノン・アイコ・ローズ・ツマキさん(ウエストロサンゼルス日系市民協会とベニス日系コミュニティーセンター)、メーガン・トミコ・オノさん(オレンジ郡日系評議会)、エイプリル・レリアニ・ニシナカさん(ガーデナ・イブニング・オプティミストクラブ)、ジャクリン・ヒデミ・トミタさん(サンファナンドバレー日系コミュニティーセンター)。
同祭ですっかり定着した日本各所の祭りが今年も紹介される。ロサンゼルス七夕まつり(8月13、14日)は8回目を迎え、コミュニティーから寄せられた大小の七夕飾りが小東京を彩る。昨年に次ぎ、青森ねぶた祭は中型フロートを運行させる。
二世週祭は各種祭りのほか、茶道や華道、書道、詩吟などさまざまな日本文化を紹介する実演や展示が催される。また、同祭の一環行事として日系最大のスポーツ大会「ニッケイ・ゲームズ」が各所で開かれる。8月21日の街頭音頭、閉会式で幕を閉じる。
二世週祭の詳細は同実行委員会まで、電話213・687・7193。
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【永田潤、写真も】