前田終止・霧島市長に打診し、非公式のつき合いから始まったという。同市議は、霧島市からの訪問団を出迎えた時の思い出や、自身が霧島を訪れた際に受けた熱烈な歓迎を披露した。前田市長の祝辞が紹介され「桜の木の奉納により、両市の関係がいっそう深まることを期待する。また会える日を楽しみにしている」と願い、式典に花を添えた。同市議は「この3本の桜の木が、われわれの文化交流と親善の成長の象徴になればいい」と期待を込めた。
式典後に植樹を祝う昼食会が開かれ、参加者がヤマウチ市議ら市関係者を囲んだ。和食弁当を広げ談笑し、桜の開花と両市の友好関係の発展を願った。
参加者からは、さまざまな意見が述べられ、三島市(静岡県)と姉妹都市関係にあるパサデナ市の民間グループの姉妹都市委員会のメンバーは、毎年行う日米の交換学生プログラムの成功で築いた良好な関係を紹介し「子どもたちを巻き込めば、友好は自然に深まる」と提案。日系3世の同市総務局長、マーク・ヨコヤマ氏は「さまざまないいアイデアをもらった。市と市民が話し合い、キリシマとのより良い関係に役立てたい」と話した。ヨコヤマ氏は昨春「日系人リーダー訪日プログラム」に参加したことで、日本との友好関係の重要性をより認識したといい「これからの両市の市民同士の交流を楽しみにしたい」と述べた。【永田潤、写真も】